黒の世界へ/
木葉 揺
言葉をつづりたくなる
眠る時間は決まってない
なのに
真夜中は押し寄せて来る
ひとを求めている
スマートフォンの中に
誰かいないかさがしてる
話をきいて欲しいわけじゃない
この時間を分け合ってほしいのだ
こちらは車の音がやまないよ
慣れてるよ
今夜は適当な人を見つけられなかった
空がフタを閉めようとしているから
わずかな黒の世界へ
布団の中へ
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