あんた、だらしない口 してる/あらい
がた 傾ぐばかりに抱いて暮れ
凪いでいるとこに築いた 土がある
枯山水を轢きながら、導いた差異だ
流れる砂の 海と風浪は鏤める。意を濁した庭園に
あしもとに浸っている銀世界。酩酊の史解を裁き
満彩な碑の戸が光沢、泥濘が厳めしい
黒白すらあげやしないこと
緑は波は土は川は、烏鷺
自らから押し黙る殊なく
死拝を生んで彩られた、果てなく、祈るから
このところ「風、哭く。」
と おく まで 月。穿く
おもうほど荒廃、褥に漕いで燐光の蛍がいる
あゝそれで 花モワレた膿腫、不発して咲く
脂(ヤニ)と酒で粗い、オトガイで指事して
あんた、だらしない口 してる
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