キューピッドとプシュケ 〜Aretha Franklinに/カワグチタケシ
 
る時点
読まれることのなかった手紙が
靴底に貼り付いている

私は旗を背負った
私には理由がある
理由があって目的がある
私は私の意志で旗を背負った

私は涙
涙は柱
私を支える

我々はときに速度と時間を混同してしまう

なのに
かくあれかしと
思うより先に
声が私を導いた

グリーン・ガートサイドが歌う
毎晩眠りにつく前に
祈りを捧げるの
アレサ・フランクリンのように

夏の庭で
夜の庭で
歌うような声で歌う

毎晩眠りにつく前に
祈りを捧げるの
アレサ・フランクリンのように

その祈りはマニュフェストのように響いた


contains sample from G. Gartside

 
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