あまやどり(手帳の断片より)/たもつ
 


とおく
らいめい
また
いのちにもどる
そうきめた

+

よりそう
じしょたち
きょうは
ことばの
おそうしきのひ

+

しずかな
かみのね
おわらない
きみとの
ひきつぎ

+

ゆびさき
あさ
ささやく
しょくじの
におい

+

つくえの
うみに
ねむる
うすいひまく
になって

+

さわれない
きおく
みずとした
はるの
やくそく

+

てちょうの
けいせんに
ことり
よかった
みつかって

+

なまえだけの
そら
はんにち
ならない
がっき

+

ゆうくれ
ひとはかたち
さようなら
ずっと
さよなら

+

あまやどりの
おわり
いのちかしら
あの
にじも





(初出 R5.11.25 日本WEB詩人会)


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