五行歌 二首/リリー
 
  「独白」


 霜の立つ
 音のきこえそうな 
 夜に一人で居る時は
 吐息など捨てようと
 幾度 思った事か


  「街の鴨」


 商業施設の脇を流れる
 堂の川
 番える鴨が咲き居る様
 色づく並木渡る風の
 嫋やかに




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