自由律短歌 札幌落葉歌/荒井 修一郎
 

 落葉の 紅葉一枚 二枚三枚 探している秋
 
 白樺の 葉の数だけが なんとなく いつか見上げた 秋の暮れと思う

 何も考えず ただ水槽の 魚を見 あさにひるに かんがえないとき

 クサガメの 水槽に棲む あきはもう もうすぐ寒い 年を迎える

 霜月の ストーブ一つ 占拠して 心はもうすぐ 白雪のまど

 札幌落葉歌

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