陽の埋葬/田中宏輔
、骨(ほね)の、化(か)石(せき)(幽(かす)かに、蒼(あを)、白(じろ)い、光(ひかり))
糸(いと)水(みづ)を、つたつて、天(てん)使(し)の、姿(すがた)が(天盤(てんばん)、の)天(てん)に、昇(のぼ)つて、ゆく、と、
骨(こつ)、骨積(こづ)み、籠(こ)、壺(こ)、骨(こ)、骨(こ)、骨(こ)、骨(こ)、骨(こ)、骨(こ)、骨(こ)、……
その、籠(こ)は、毀(こは)れて、しま、ひ、ま、した。
その、壺(こ)は、毀(こは)れて、しま、ひ、ま、した。
その、骨(こ)は、毀(こは)れて、しま、ひ、ま、した。
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