世界が世界を世界した/
足立らどみ
世界が世界を世界した
既にベールに包まれた
環境の私たち2人の
知らないところで
世界は世界を世界しかえた
興味もないニュースは
常に一方通行の流れのなか
線香花火みたいに消えてゆく
世界しかえされた世界は手を差し伸べた
ある日、世界から手紙が届いた
ありふれた日常生活のポストに
今さらかよと処女を失った乙女は
私の胸に飛び込んできた私は唇を噛んだ
2023年11月3日
2023.11.02
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