少焉/あらい
日陰の子雀が舞い上がるまでのあいま、口噤む
能面はこんなふうにして翌日の時期を衝動的に開け閉て、
また俯向いた庇を置き、南の空へ。
複数の胸の、ギヤマンのことに死ぬほどの霹靂をほとばしる
昼過の中り傍らに忍び込み しゃがれては褪色する不可知の朱に
腰を落とすと無条件にあたる 行き場を埋もれいると、目まぐるしく
演舞を失う
意思下に生じる
radiata
尽くされるまで蝕されていくのを、司るは精霊、棒の先楔の先、
誰の目にも触れず息を殺し、ますぐな濫觴の気配である、
悦に歪む饒舌は
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