部屋で、眠かった/番田 
 
れていた。今日はどうなっているのか、気になった。明日はどうなるのかは何も頭の中では考えてはいなかった。私にとっての株式投資とは、ただアプリの画面に映しだされる数字を目で眺めているだけの行為なのだ。特に、何も、米国の情勢がどうであるかなどとは、想像もしてはいなかった。また、それから、布団に横になって、数字を見てしまうのだろうと思った。気がつくと今日は少し暑いと、眠気の中で思っていたが、皮膚科の医師のやる気の無さを思うことにそれは似ていた。きっと、たぶん、どうしようもないことなのだろう、そのようになることは何も手の打ちようもないのだ。自分の考えを表現する医者には、私はまだ会ったことはなかった。

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