お墓/こしごえ
 
今も
一つの
存在が
無くなった
ここにお墓が
出来る。ここに
拳位の大きさの
丸い石を置いて
その存在のお墓としよう。
丸い石を置かれて
お墓となった
ここは
しるし
生きていた。
生物が
全て
死んだ未来では
地球が一つのお墓
果てしない宇宙に浮かぶ。
今が
有り難くいとおしい
嬉しい方に。
やがて
宇宙全体が冷えて
宇宙全体が
星々のお墓となると
神さん達が時々
お墓そうじをしてくれて
光のお花を供えてくれる。

静かに
狂う
私に
流れる
歴史と





 ※ 初出 2023.10.17 日本WEB詩人会

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