共鳴/こしごえ
 
目を
つむると
鳥の声が
聞こえて
ここに在る私

在るものは
在るのだが
在るからといって
在るとは限らない
愛の姿を
追えば
逃げてゆく
だから
見守る
愛の姿を
遠くで
時に
近くで
ここに無い私

在っても
無くても
私は

私にとらわれている私を
目を開けて見る
こころは
清濁で満ちているから これが私

鳥が言った
風と
共に
流れろと
おまえは私だと





 ※ 初出 2023.10.16 日本WEB詩人会

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