虹色の粒/天使
夏の青い空に、七色の虹がかかる。
この空には、希望もない。だけど、なぜか知らないけれど元気が出てくるの。
七色の虹から、キラキラ光る粒たちが、僕のほうに落ちてきて、幸せをくれた。
泣いている時も。僕の手にはそれがあるから。
いつのまにか、元気に笑えているんだよ。
だから、今泣いてる君に、この粒をあげるよ。
泣いている悲しい目がいつのまにか元気になるよ。
君にも僕のように、幸せな気持ちになってほしいから。
不思議な粒は、君に幸せを与えて、七色に輝くその光が石のように消えた。
どうして消えちゃったの?
少し悲しくなった。
だけど、僕はこの粒にもう1つの幸せをもらった。
そばにいる君が、いつも笑顔になった。
そして僕たちは・・・・年老いても幸せに暮らした。
きっとあの粒は。僕らに永遠の幸せをくれたんだね。
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