悲しみ/
たもつ
悲しみは忘れた頃にやってくる
悲しみの上にも三年
悲しみ盆に返らず
千里の道も悲しみから
咽喉元過ぎれば悲しみ忘れる
悲しみの悲しみによる悲しみのための悲しみ
悲しみは青かった
おお悲しみ、どうしてあなたは悲しみなの
カウンターの隅で
「悲しみ」という名のカクテルを飲んでいる若者がいたら
それはきっと二十歳の僕です
本当の悲しみなんて
知りもしなかった頃の
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