メモ1/由比良 倖
 
が邪魔をして、字が読めない。静かに自分の部屋で本を読むのが好きだ。自分の本を、宝物だと感じる。

 脳科学には全然詳しくないけれど、脳がすごく働いている状態と、全然働いていない状態を行き来出来たら面白いだろうな、と思う。創造性というものは、主に右脳にあるのだと、昔から思い込んでいたから、出来るだけ、言葉じゃなくてイメージで考えようと意識していたし、そもそも僕は言語力があんまり高くなかったと思う。幸せな感覚も右脳が司っているのかどうなのかは知らないけれど、仮にそうだとしたら、読み書きが面白いのは、どうしてだろう? 言語野の大部分は、左脳にあるらしいのに。
 言葉と幸せが共存出来るとすれば、左脳
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