水のスープ/由比良 倖
 
僕のオリーブ色の世界は
涼しい部屋、僕の部屋へ南端を張り付けて
外はいつでも火葬場と、冷たい果物の皮、
神経の通った舶来の氷、醒めた屋根、裏庭の水
(コミュニケーションと、くらい泡((

((木の棒に、ヒヨコマメの青い月(((、
木々は窓枠に揺れて安寧に、
ケーブルはいつも心を夜の地図として、

海には煙の王がいる、卵色の蛇と、
夢の降る雨(星、つき、
それから風と、
目には触れることのない
誰にも見られない夢
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