戯作者からメッセージの付録/アラガイs
 
                         何度も他人から瞞されてそれでも人を信じる人が言いました。僕は詩人だから。始めから他人なんて信用してはいないのです。ではあなたは何故に他の人のことが好きなんですか? あなたは勘違いしてる。あなたからみれば私も他人で私からみればあなたは他人だ。 他人どおしが混じり合えばほら、不安と不安は解消されてひとつになる。私とあなたは同じ時間を生きているだけで、瞞そうが瞞されてようが存在には何の関係もない。これは哲学でもなんでもない、詩人からの流用です。そこで僕は立ち止まる。 嘘、嘘、嘘、 。半分に食いちぎられた揚げが空から帰ってきて、好事家たちはやっと眼を覚まし
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