直接介助デビュー/板谷みきょう
手術室勤務になった時
外回りから器械出しのことを
先輩の望月さんや山崎さんの付いて
実践の中で教わった
器械の準備が執刀医によって違うことや
手術の進行状況や執刀医の動きを見て
使う器具を予測し先読みし
正確かつ迅速に器械を手渡すことを
徹底的に教え込まれたものだ
そして
直接介助デビューの日
サブに望月さんが付いてくれ
外回りは山崎さんが
付いてくれていた
執刀医は北大の医師だった
先に
「あの先生は一々
必要な器具を口にしないから
手を出したら進み具合を見て
必要なモノを渡すように
頑張ってね。」
そうアドバイスを貰って
開頭術が始まった
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