詩情の薫りご飯/
atsuchan69
土砂降りを浴びて
雷さまが落ちた夕暮れに
雲と蒲焼きの匂いが過ぎてゆく
汗とガリガリ君も遠ざかる
そして何処からともなく
幽かな松茸の馨りがやってくる
定番は土瓶蒸しに焼き松茸、
そして松茸ご飯だ
詩人はデパ地下へゆき、
大きな籠に山のように盛った
太い丹波産松茸を眺める
少し触るけど、絶対に買わない
帰宅すると手も洗わずに、
さっそく白いご飯をひとりぶん炊く
それは湯気に丹波篠山の風が漂う、
愛しい、詩情の薫りご飯だ
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