陽の埋葬/田中宏輔
*32
いったい、わたしが何をしたというのか。
──自分の父または母をのろう者は、必ず殺されなければならない。 *33
世には、呪われるべき親もいよう。あなたは、わたしにとって、呪われるべき父親であったのだ。
──どうぞ主がこれをみそなわして罰せられるように。 *34
何という言葉を口にするのだろう。父よ、それが、わたしに聞かせたかった言葉なのか。
──あなたは死にます。生きながらえることはできません。 *35
父よ、わたしの言葉を聞
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