陽の埋葬/
田中宏輔
こにいます。 *04
ここにあるのは、絵と骨のオブジェばかり。
──子よ、近寄りなさい。 *05
おまえは死んだ鸚鵡、ただの剥製の鸚鵡ではないか。
──わたしです。 *06
おまえが父だというのか。
──わたしがそれである。 *07
父の霊が、おまえに取り憑いたとでもいうのか。
──わが子よ、今とな
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