「君たちはどう生きるか」を自分はどう見るか/木屋 亞万
 
撃していた紙の依り代(ヒトガタ?)のようなものと似た雰囲気もあった。途中、包帯みたいにしゅるしゅる伸びて、顔にべたべた張り付いて、侵入者を追い出していた。ハウルも魔女除けのおまじないを、寝室にたくさん置いていたし、あの紙の輪も侵入者から産屋にいるナツコを守っていたのだろうか。

 あと細かいところだけど、シベリアが出てきた。眞人がはじめて、自分の部屋に入って眠ってしまうとき、お茶にしましょうと言ってナツコが持ってきたお菓子がシベリアだった。「風立ちぬ」で出てきて、印象に残っていたから余計に気になった。何らかの意図や思い入れがあるのだろうか。あるいは、物資が不足していた当時の定番お菓子だったのか
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