夏のしっぽ/
唐草フウ
髪の後れ毛が
もやしのひげのように
蒸れた風とけっ託して
汗と貼りつく
ぽにーているならぬ
わたしのひとつ結びは
ねこのしっぽでありたい
脊髄のさきにあるまでの、感情
あなたがくねらせているとき
の姿をみて
わたしもくねらせる
(本当はないてたかったよ)
夏の夕
走り去ったきみに
早足で気をつけてと言い
引きしめながら ふりかえらないで
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