花曇り/這 いずる
結局は、さ、
ユメに見てる日々の続きが何処にあるかなんて知ってるのが、わたしくらいしかいなくて、大きな大きな群青の空の終焉に近づく黒点に近い小さな白い雲のかたよらせが、詞を鳥に変えて白く羽ばたかせていった、あー、望める大地が黒黒と都市人の地響きと血練をかためて、かたよらせ、何者かにぐちゃぐちゃとねじまげられている、それを真実として、あんたにどんだけ言ってたんだっけ?農家で雪の積もる夢の積もる草原のような畑のような一反の田んぼが外にある、それを見に行って、とびのいて、自分の犬神になるが故に山に登らなきゃいけんのだ、登ろうぞ、と咆哮する呼応するがこだまの頂点になれども、雪崩のように降りて行った、風、吹雪のような土砂、どちらかの白さと土の煙のすっどろにある湿りが爽快な空気に抱擁した肺活量、まだ殺してない、蜂の羽音、菜の花の河川敷がよどめいて広がる紫煙、停まって猛禽類の影が胸に落ちるははは、偉い偉いここまで生きてたの桜の花の散っていく風の色は薄曇りのようだ
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