ノイズの中でなら上手く眠れる/ホロウ・シカエルボク
求めているのは本当は音楽ではなく、無軌道な音の集まりなのかもしれない、それは一般的には、ノイズと呼ばれるようなものかもしれない、でもそれには制約が無いし、衝動について語る手段としては、最適なものだと言えるだろう、物事にはすべて役割というものがある、境界を超えようと試みるものは、本来役割とは関係のないようなものに目を向けてみなければならない、慣れ親しんだ形状、ジャンルのはっきりしているもの、流通を目的とした仕様…ずっと同じものの中に浸かっていると、音という基準に気付かず音楽ばかりを求めてしまう―言葉が始まった時の単語、音楽が始まった時の旋律、衝撃などでなくてもかまわないのだ、同じものを見つめ続け
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