声どろぼう/
野澤 尚也
俺が先に見つけた
緑
の
たぬき
が
そこに居て
4分待ったよ
あと少しで
捕
ま
え
たのに
よく知っている声が
自分の手柄にしていた
吐けた 泡のような
味
珍しい動物の
中心を
俺は知って
隠したかった
明日
は
雨
だ
け
ど
誰にも響かない
尻
尾
の
音
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Point
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