短歌雑詠/
朧月夜
朝の歌を、小鳥の声にまぎれて。わたしはコーヒーを飲む。ねむれない。
カルフォルニア・ミソサザイが鳴いている。わたしの全て否定しているのだ。
カラスがゴミ集積所を漁っている。猫も。敵同士なのだろうか、彼らは。
ゴミ収集車がやってくる。わたしは徹夜で、この奇妙な好感。
山鳩、このごろは泣いていない。遠い地で、わたしは懐しさに包まれていた。
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