シナリオ・百合崎高校馬券部始末記?/平瀬たかのり
っ
ております。若い方にお茶の道を教えるのは、
わたくしの望むところです」
正秀「本当にありがたく思っております」
長野「では校長、顧問はわたくし。師範には特
別顧問として週に一度お越しいただく形をと
るということでようございますね」
正秀「はい。それでいいのですが……」
藤田「何か、問題でも?」
正秀「ええ、部屋が」
藤田「部屋?」
正秀「はい。茶道となるとやはり和室が必要に
なると思うのですが、現在本校にはその空きが……
ねぇ、教頭先生」
長野「はい。一部屋あるのですが華道部と筝曲部
が日替わりで使用しておりまして」
藤田「まぁ、そうなのですか」
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