シナリオ・百合崎高校馬券部始末記?/平瀬たかのり
い」
遥「うぅん、言わせて大丈夫だから――練習終
わって着替えてたら、トレパンに、あいつの
が付いてたこともある――嫌だった。でも拒
めなかった。誰にも言えなかった。何でだろ
う。何でわたし――」
華織「お父さんやお母さんにも言えなかった?」
頷く遥。遥を強く抱きしめる華織。
キャロル「雑誌で読んだことある。一人で抱え
込むタイプの女の子かぎつけて狙い撃ちする
んだ、そういう教師」
千伽子「クズ野郎……」
遥「キャンプで、華織が勇作君に躰触られて気
持ちいいって言ったとき、羨ましかった。で
も、わたし、わたしの躰、もう汚い。誰にも
触ってなんか
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