シナリオ・百合崎高校馬券部始末記?/平瀬たかのり
。一点を見つめている。様
子がおかしい。小刻みに震えだす。
千伽子「遥?」
えづき始め――嘔吐する遥。
涼歌「はるちゃんさんっ!」
前のめりになる遥。吐き続ける。
× × ×
華織が遥を横抱きにしている。
華織「落ち着いた?」
遥「――うん。ごめん、みんな」
畳の上の掃除を終えた三人。二人の前に
座る。キャロル、コップの水を遥に渡す。
遥「ありがとう」
飲み干す遥。沈黙。
遥「躰、触られてた」
華織「え?」
遥「深沢に。いやらしい手で」
涼歌「――うそ」
遥「フォームの矯正だとか言って、腰とか太
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