シナリオ『百合崎高校馬券部始末記』?/平瀬たかのり
鉾市、財布の中から五人が頼んだ馬券
を取り出し渡していく。涼歌、馬券を
手にしてじっと見つめる。
千伽子「お涼さぁ」
涼歌「はい」
千伽子「なんで?-?買ったの」
涼歌「あ、五月六日が誕生日なんで」
千伽子「……誕生日馬券といっしょかよ」
涼歌に自分の馬券を見せる千伽子。同
じ?-?である。
遥「くるんだよね〜そういうのが。わたしは
ね、アラシの単勝五百円と複勝五百円。ア
ラシ。いいよね〜、名前がいいよ」
キャロル「花にアラシの例えもあるさ、サヨ
ナラだけがアンタの馬券の運命だよ。河内
がくるのよ今日も。一番人気だよ」
華織「
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