シナリオ『百合崎高校馬券部始末記』?/平瀬たかのり
 
人。
千伽子「わーったよ。るっさいなあ。謝りに
 行きゃいいんでしょ」
華織「ってこないだから言ってるけど、いつ
 行くのよ」
千伽子「……チャーハン食べたら」
キャロル「もう家に帰ってるよ。馬鹿」
   ガラララ……戸の開く音。四人が一斉
   に顔を向ける。三和土に涼歌が立って
   いる。
千伽子「お涼……」
   財布から千円札一枚を取り出し突きだす。
涼歌「フリーマーケットに参加して、そこで絵
 を描かせてもらった人たちからいただいたう
 ちの千円です。テメェの力で稼いだお金です。
 これで文句ありませんよね」
   四人を見渡す涼歌。

○鉾市の住む
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