シナリオ『百合崎高校馬券部始末記』?/平瀬たかのり
がら今回は言ってない!」
キャロル「馬鹿ぁ!」
千伽子「んなこたぁよく分かってるよっ!」
遥「鉾ジィ、まだ来てないでぇ! お涼ちゃんに
言わないでぇ〜!」
走っていく四人。
○部室
戸を引き開ける千伽子。三和土に立ち荒い
息を吐く四人。部屋の中、将棋盤を前にう
なだれている鉾市。涼歌が三角座りして四
人の方を向いている。
千伽子「お涼……」
涼歌「この人は浅田鉾市さん。川上先輩が子供の
時から通ってる地元の将棋クラブの会員さんで
本屋の店員さん。退職したけど配達員として雇
われてる」
四人「……」
涼歌「このへんの学校の図
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