シナリオ『百合崎高校馬券部始末記』?/平瀬たかのり
 
はしたけどね、どいつもこい
 つも弱すぎて話しにならなかった」
涼歌「へ〜え、強いんだ先輩」
千伽子「あいつらよりはね。ま、上には上がい
 るんだけどさ」
涼歌「上には上……」
   千伽子のスケッチを始める涼歌。

○涼歌の家・キッチン(夜)
   テーブルに座り夕飯をとっている葛城一
   家。涼歌の前に父、勝(48)母、美雪(47)
美雪「涼歌」
涼歌「なに」
美雪「もう一回美術部に入り直すことはできな
 いの」
涼歌「……」
勝「なんだ、おまえ美術部入ったんじゃなかっ
 たのか」
美雪「それがこの子ねえ」
勝「ん?」
美雪「何かわけのわからないキャン
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