山本英子氏の詩について/ふるる
山本英子氏は1946年生まれ、1984年に現代詩手帖賞を受賞、近江詩人会に所属していらっしゃる詩人です。私にとって、山本英子氏の詩とは、一作品でタルコフスキー映画一本分くらいのすごさ、お腹いっぱいさであり、すごすぎて感情が乱れに乱れ、とてもいっぺんには読めないという、稀有で特別なものです。
この気持ちは15年前、偶然見つけた昔の現代詩手帖の投稿欄にあった詩「K」を読んだ時からずっと変わらず、度合いは違えども読むたびに、もうだめだ〜!!と頭を抱えて転げ回りながら叫びたくなってしまいます。
何がだめなのか?自分には「体中の骨の林に春がきて」*1や「先生は陶器の中の凍る火のように鳴られた」*
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