短歌雑詠/朧月夜
 
梅雨空の果てしなく続く闇を越え、野山の果てに虹を見るかな。

今年最初のアジサイを見た。それでどうとする、我もなきにして。

日々徒然な、なんともなしに歌を歌う。哀れはいずこ、我には無くして。

蝸牛の、行く跡を辿るわずかな旅。季節が巡る、速さとの対比。

今日も又、父との二人の夕食を。あれやこれやと、乞われ恕める。




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