さなぶり/短角牛
 
早苗田の美しき 竹林がそよいで

黄昏の昏き 夕陽の赤 鷺の佇む

宵の口 山楝蛇(やまかがし)は顔をもたげ 虫と蛙のさんざめく 


窓の灯り 夜の帳り


この頃は男梅雨のようで

晴れた夜は星月夜を見上る 

夜風が肌を撫でる 柔らかな日焼けの跡 

あれこれ 黒麦酒に溶け消ゆ

明日の糧に









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