心に雛菊を抱きながら/ひだかたけし
 
心に雛菊を抱き
淡い光のなか遊ぶ
静けさと均衡保ち

その時を待っている、

記憶のさらに奥から
現れ出る瞬間の光景
肉体から離れ出た魂
というリアル、
意味は枯れていき
永遠の跳躍の内に
呑まれ姿を消す、
その時 詩の言葉
新た改めよみがえる
確かな光放ちながら

諦念と希求の狭間で
心に雛菊抱きながら
淡い光のなか静観する、
表象複合を永遠の象徴を

繰り返し繰り返し、

静けさと均衡ひたすら保ち
その時をその瞬間 待っている

予感の、肉の病の彼方、

待っている


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