ティアドロップ・メモリー/ツチヤタカユキ
 
に下がっていく病にかかって、
180秒後、君に伝える『すき』の2文字に、
私の全ての想いを込める。

君が死んだ時、私が流した涙のしずくは、地球と同じ大きさ。
南極で、号泣した瞬間に凍り付いて、
地球の横にできた、氷漬けのもう一つの地球。
前世の頃から右足に埋め込まれた、
リーサル・ウェポンが付属した、飛び蹴りで破壊する。

あの世に行く寸前の君に、「来世生まれ変わるもの決めてくれ」って言われて、『二酸化炭素』って答えた瞬間、
君が混ざった吐息が、口の中から出て来る。

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