魂のアブストラクト1(思索と試作)/荒井 修一郎
ゆとりがある
こんなに静かで深くてよいのか
時は深く根を下ろし
かぜはなく 電気は通電している
精神の砂時計は脈々と時のなかに砂を落とし
溢れる歓喜の声は静かに躰中をかけ揺らしはじめる
私が初めて生まれた日
ぼうずの絵がこいこいで点を稼いだ様に
電子計算機のカウントが
私の点数を無限に換算している
朧月夜が私の心の宙に浮き
夕張メロンがまあるい私の腹に宿った
そして遂に大豆の芽が新緑とともに地に芽ぶきはじめた、、、、。
戻る 編 削 Point(3)