魂のアブストラクト1(思索と試作)/荒井 修一郎
 

ゆとりがある
こんなに静かで深くてよいのか

時は深く根を下ろし
かぜはなく 電気は通電している

精神の砂時計は脈々と時のなかに砂を落とし

溢れる歓喜の声は静かに躰中をかけ揺らしはじめる

私が初めて生まれた日

ぼうずの絵がこいこいで点を稼いだ様に

電子計算機のカウントが

私の点数を無限に換算している

朧月夜が私の心の宙に浮き

夕張メロンがまあるい私の腹に宿った

そして遂に大豆の芽が新緑とともに地に芽ぶきはじめた、、、、。
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