マラソング/madoka
 
カラスが鈍く鳴く夕立の日は 誰もが足早に通りすぎてゆく
それぞれの帰る場所があって知らないうちにアチコチに矢印がたっている
僕は一人まちがった坂道をゆっくり下り 溜息を水に溶かす
大人になるという意味は一体誰が知っているんだろう
抱き合いながら 許しあいながら飛びだして 転げてく
下手くそな手のつき方で
何度でも何度でも くりかえし口ずさむ
お気に入りのあの曲を

例えたモノの本質がいっそう物事を分からなくしていて
滲んだ月に答えを求めてみても
苦笑いするけで何の返事もくれやしない
近頃では めっきり知らないコトバが増えて僕の胸が
空っぽになりそうで 怖くてなかなか眠りに
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