風の言葉の私/朝焼彩茜色
 


空の言葉はインディゴの宿り木で

さらに宇宙から俯瞰して

一太刀 降ろす 優しく 干渉のない姿で

 繊細な聴覚で脳を少し騙しながら
 気取って仰いでいる 風使いの若い眷属

空の言葉は色を溶いて占ってゆく

遥か昔の叡智を踏み鳴らして

テレパシーのエネルギーに目を凝らす

 烏だった頃の細胞の記憶を思い出して
 空の目を盗んで インディゴに着地する

  空の言葉を生んでゆく

  私はそれを一太刀振り降ろす





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