接触/ひだかたけし
ふわり風に包まれた神の息吹き
木立の緑そよぎ群れ飛ぶ鳥たち
春の衣を纏った精霊たちの揺動
私は気付けばこの大地に立っていた
肉体という存在で大地を踏み締めていた
哀しみを携えながら無常を見据えながら
思い出の予感に神の温かい息吹き感じながら
気付けば私は此処まで歩き続けて来た
ふわり風に包まれた神の息吹き
木立の緑そよぎ群れ飛ぶ鳥たち
春の衣を纏った精霊たちの揺動
私は今、螺旋階段を昇っていく
私は今、螺旋階段を降りていく
世界の根拠に神の舌に 触れて
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