接触/ひだかたけし
 
ふわり風に包まれた神の息吹き
木立の緑そよぎ群れ飛ぶ鳥たち
春の衣を纏った精霊たちの揺動

私は気付けばこの大地に立っていた
肉体という存在で大地を踏み締めていた
哀しみを携えながら無常を見据えながら
思い出の予感に神の温かい息吹き感じながら
気付けば私は此処まで歩き続けて来た

ふわり風に包まれた神の息吹き
木立の緑そよぎ群れ飛ぶ鳥たち
春の衣を纏った精霊たちの揺動

私は今、螺旋階段を昇っていく
私は今、螺旋階段を降りていく

世界の根拠に神の舌に 触れて









戻る   Point(7)