合わせ鏡/
綿花
非難して 罵倒して 蔑んだ
許せなかったアイツの裏切り
鏡に映った泣き顔が
鏡に映った怒り顔が
鏡に映った嘲笑が
アイツはオマエだと僕を責める
合わせ鏡の向こう側
永遠に続く、僕
何時しかアイツと重なった
非難され 罵倒され 蔑まれた
許されなかった僕の裏切り
僕が 許せなかったのは あの日の僕自身
裏切りを重ねながら 裏切りを責めた僕自身
僕は 自分を 許せるのだろうか
アイツに聞いてみようと思うんだ
「裏切った自分を、君は許せる?」
戻る
編
削
Point
(0)