奇矯の生/
秋葉竹
夏
生きたいと
ただひたむきに汗流し
熱風切り裂き走り切ったぜ
冬
死にたいと
なんど希ったことだろう
心凍らす無力な純粋
秋
疾しさを
引きずり生きている夜は
こころ無視して微笑んでいた
そして、春
死にたいと
想ったことだけまだないな
空は高いしみらいは明るい
死にたいと
想ったことだけまだないと
ちいさな嘘つき震えて笑おう
ひとはひと
われはわれなり小雨降る
ほおに流れる水は無視する
戻る
編
削
Point
(0)