奇矯の生/秋葉竹
 


  

  夏

生きたいと
ただひたむきに汗流し
熱風切り裂き走り切ったぜ

  冬

死にたいと
なんど希ったことだろう
心凍らす無力な純粋

  秋

疾しさを
引きずり生きている夜は
こころ無視して微笑んでいた

  そして、春

死にたいと
想ったことだけまだないな
空は高いしみらいは明るい







死にたいと
想ったことだけまだないと
ちいさな嘘つき震えて笑おう




ひとはひと
われはわれなり小雨降る
ほおに流れる水は無視する








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