春の色/
秋葉竹
冬が去り
いまから春だという朝は
空いちめんに
やさしいほほえみ
溶けだした
ソフトな氷の色に似て
ふふふとわらう
ななしょくのゆめ
恥じらいの
朱色の頬を想いだす
てんねん仕立ての
朝焼けが好き
手をにぎり
横顔を視るそれだけで
幸せ色が
いっぱい掬える
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