予言(君の寝言を)/秋葉竹
なんの
慰めにもならない
夜はいつも
あけるだろうが
朝はいつも
新しい希望そのものだろうが
道ばたに転がる
空きカンみたいな絶望が
いつもいつも気がつけば
裏切りの背中を突き刺す疾風に
カランカランと明るい音を響かせて
転がりつづけてくれているんだ
知らないふりをして
空をみあげて
みんなみたいに上手くは生きられない
人生の象徴みたいに
そのほろ苦い劇薬を
我慢して飲み込むんだ
だって生きたいから
それでも
けんめいに
生きたいから
いったいどこにあるのか
知らない成功を目指して
じゃ
ないよ
ただ好きな人のことだけ
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