予言(君の寝言を)/秋葉竹
 



夜が消えるとき
ひとつの死が終わり
そして新しい
ゆりかごの悲しみが
始まるだろう

時代はいつも
転がりつづけてゆくだろう
世界はいつも
なだらかな平和を希い
黎明の神性は
いつまでも光りつづけるだろう


幸せなんて
夢のようだと
まるで
安っぽい喪失みたいな微笑みを
浮かべる少年だった

生きるためには
残された廃油をすすって
息をするしかなかった
高熱にうなされつづける
暗い眼を切った
少年だった

背中の風が気になった

だれからも
好かれない新しい人生が真実なら

あの先生のやさしさは
ほん
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