まだ泣かすのか/
秋葉竹
ひかり降る
わが家に今朝は帰ろうか
緑の濡れてる明るいゆめなか
幼き日
あぜみち歩き帰るころ
キラキラ夕日が田園染めてた
山際へ
陽は消えてゆきゆうまぐれ
異国へつづく小道に戸惑う
街染めた
朱が暗闇へとうつろって
人間の泣くしずかな夜へ
ていねいな
言葉が涙を拭きとって
「……愛している……」がまた流させる
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